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4月, 2018の投稿を表示しています

写真展「NEW ENERGYSCAPES」 芦谷 淳 

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 私は 芦谷 淳さんの写真展を見るのが密かな楽しみだったりする。 芦谷 淳さんの写真展は、毎回テーマに沿った作品を鑑賞することができる。  今回は 「NEW ENERGYSCAPES」  ライフラインをアーティスティックに表現された作品は、その世界観にずりずりと引きずられていく。 エネルギーを生み出し、送電するための施設やらの単なる写真ではないことに、ましてや建築写真とは異なるものだと、見れば即座に気づき感じ取れるでしょう。       送電線、変電所、風力発電機、地熱発電所等々のモノクロで表現された作品は、押し付けがましいものではなく、見たもの自由に素直な印象を持っていいと思う。 人によってはロジカル的かな?の写真展ですが、エネルギーのことを考えても良いと思うし、モノクロの妙味だったり、デザイン性だったり …… と鑑賞し甲斐があります。  私は以前から橋梁やダム、土木工事の現場などを撮るのですが、その反面「こんなの撮っても単なる自己満足の悪趣味かな」 なんて思っていたところ、数年前に知った芦谷 淳さんは、これらの被写体をきっちりと作品にして発表していたんですね。 芦谷さんの作品が「あー、 好きなもの、惹きつけられるものなら何でも、撮っていてもいいんだな」と私に教えてくれたのでした。  海外で有名な写真家 柴田敏雄さんとも違った個性あふれる写真ですので、是非、ご覧になって見てはいかがでしょうか。 「NEW ENERGYSCAPES」 芦谷 淳 (あしや じゅん) 2018年4月25日(水)~5月7日(月) 10:30~18:30(最終日16:00終了) リコーイメージングスクエア新宿 ギャラリーI&II 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階) リコーHP http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/community/squareshinjuku/2018/04/20180425.html?_ga=2.32582781.2139645814.1524645495-1573326788.1524645495 写真家 芦谷 淳さんの写真展

「仮装行列でも撮ってればいいんじゃない。」

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WOWOW ノンフィクション W 「シャルルの幻想の島」 3 月 23 日 放映。   フランスの有名写真家「シャルル フレジェ」が日本の奇祭の登場人物を撮り集めた写真集の 撮影現場を追ったドキュメント番組。   率直に言って、シャルルに対して違和感だけが残った。 そして、その写真を見ると異様に憤りを覚えた。どれだけの有名写真家知りませんが、自分の写真を撮りたいがために、日本古来から数百年伝承され守り続けている伝統を軽んじた我が儘な発言。  正直、「仮装行列でも撮ってればいいんじゃない。」とも思った。   私が言うのも何ですが、さして写真が上手いとも思えないし、インパクトないし。本人はアートと言っているが、「あれは図鑑でしょう。」と思う。 もしくは「記念写真」。   フランスでの写真展でシャルルは、こう話している。 「日本の文化の正しい理解とか 実はどうでもいいことだと思う」 「写真を通して人々と繋がることが僕を幸せにしてくれたんだ。」 「「アートの世界に「真実」なんて意味がなく みんな自由なのさ」 「ここは僕の世界だ」 「「 YOKAINOSHIMA 」は架空の島なんだ」」 脈拍数が上がっているのを感じながら最後まで見てしまって、かつ、一生懸命に「嫌いだ〜」を告げるブログまでアップしてしまった。 ハナミズキ ハナミズキ ハナミズキ              「晴れ ときどき 写真。」             http://tokidokiphoto.blogspot.jp

満開の時期を逃してしまいました。福島県富岡町

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 今年で 2 回目の福島県富岡町の夜ノ森の桜お花見。 今年は残念ながら、満開の時期を逃してしまい見頃は過ぎて花見客も少なかったです。   とは言うものの、原発事故の被害をまともに受けた地域の住民と関係者が、復興に向けて動いていることが感じられたのが、ホッとします。   富岡町や浪江町、楢葉町などを幾度も訪ねてはおりますが、住民の方々が集まった息吹のようなものを感じられるのは、こう言ったイベント以外には 3.11 の追悼式とお盆の花火大会ぐらいなものですので、それではあまりに寂しいものです。 福島県双葉郡富岡町 夜ノ森の桜    当たり前ですが、人がいなければ町・地域が成り立たないわけで、原発の被害を受けた事に全く関係なく、東京への一極集中はますますその傾向は強まり、国内にはいくつも過疎化で村の存続が危ぶまれている所があります。 福島県双葉郡富岡町にて    第一原発が富岡町より離れた隣りの楢葉町は復興住宅の建設が訪ねる度に増えているのには驚かされます。その又隣りの広野町では、ロボット工場の拠点にしようと計画が上がっていたりします。   富岡町や双葉町、浪江町はまだまだ、帰還困難区域に指定されている地域とガッチリ遮断されたゲートと今後数十年向き合って行かねばなりません。     私の住んでいる埼玉県から車で僅か 4 時間も掛からない場所に、放射能汚染によって人の立ち入り禁止区域があると言う現実は信じ難いですが現実です。 福島県双葉郡富岡町夜ノ森の帰還困難区域のゲート 福島県双葉郡富岡町夜ノ森の帰還困難区域のゲート 福島県双葉郡富岡町 富岡保育所の現在 福島県双葉郡富岡町 富岡保育所の現在    ダンプの往来が激しかった富岡駅付近も、ここの所ようやく富岡町の海岸線に近づけるぐらいになったり、ホテルや駅併設の売店と食堂が開業したりと、町が動き始めているようです。 富岡町から福島第2原発方面を望む ようやく富岡の海岸に近付けるようになりました。     ただ、一方、正直な話し、前回にも話題にしましたが、震災前にもなかったような大規模なインフラ整備が地方自治体の維持管理の圧迫にならないのかなと毎回訪ねる度に素朴に